スペシャル対談 学生 X 教授スペシャル対談 学生 X 教授

工学の知識を総合的に学んだ上で、興味のある分野を掘り下げる

松澤教授:

「総合工学プログラム」の一番の特徴は、幅広い学び。1・2年次で工学に関する基礎知識を幅広く学び、3年次からは各学科の研究室に分かれるかたちになります。1・2年次で学ぶうちに、自分の進みたい分野が明確になる学生も多いようですね。

細川さん:

そうなんです。私はもともと医療の分野に興味があり、医用工学について専門的に学ぶことも考えていました。でも、高校生の段階で、その分野だけに絞り込むことは、やはり不安で。「総合工学プログラム」なら、医用工学もそれ以外の分野も学べるので、学びながら自分の道を探っていけると思い、ここを選びました。

松澤教授:

幅広い基礎知識を持ち、分野を超えて活躍できる人材を育てる、というのが「総合工学プログラム」の魅力。全体を知った上で、興味のある分野を掘り下げることができるのも、このプログラムならではのメリットです。

細川さん:

私も実際に学んでみて、自分の進みたい方向を見つけることができたし、幅広い視野も身についたと思います。高校時代には馴染みのなかったIT分野の勉強をして興味を持ち、松澤先生のもとでコミュニケーション工学に関する研究ができたことは、貴重な経験になりました。

チームをまとめる力、コミュニケーション能力が身につく

松澤教授:

今、社会では一つの分野のスペシャリストだけでなく、いろんな分野の専門家と一緒にチームで仕事ができる人、そのチームをまとめ上げることができる人へのニーズが高まっています。

細川さん:

「総合工学プログラム」が目指す、“工学ゼネラリスト”ですね。

松澤教授:

そうです。社会環境や工学技術もますます複雑になってきています。そんな中で、いろいろな分野の人とコミュニケーションをとりながら、チームをまとめ、一つの仕事を成し遂げる人材が不可欠になってきているんです。

細川さん:

ここでは本当にコミュニケーション能力を鍛えられました。学生主体で取り組むグループワークがたくさんあるので、協力しなくては物事が進まないんです。それから、プレゼンテーションもずいぶん経験しました。

松澤教授:

ここには、コミュニケーション能力もプレゼン能力も高い学生が多いですね。

細川さん:

私も就活で、面接官から「コミュニケーション能力が高いね」と言われたんですよ。採用試験でグループディスカッションがあった時も、慣れているから緊張せずに取り組むことができました。

どんな分野に進んでも活かせるベースを身につけられる

細川さん:

私は2年次に松澤先生の「情報システム基礎」の授業を受けて、IT分野を学びたいと思い、先生の研究室に入ることを決めました。それに、ITの分野で医療に関わる仕事もできるとわかったので。

松澤教授:

「情報システム基礎」は、工学のすべての分野で必要とされる情報関係の基礎知識やスキルを幅広く学ぶ授業。パソコンとインターネットの仕組み、画像データの扱い方やプログラミングなどを全般的に学びましたね。

細川さん:

はい。私は最初、家にパソコンも持っていなくて、ほとんど触ったことがない状態でした。でも、先生が分かりやすく授業してくださったし、先生のところへ質問に行けば丁寧に教えてくださいました。3・4年次に専門的な研究を行うための、ベースとなる知識やスキルを身につけることができたと思います。

松澤教授:

最終的には情報関係の卒業研究まで、しっかりやり遂げましたね。IT系の企業からの内定ももらえたし、よく頑張りました。

分野を越えて、いろいろな先生や学生と仲良くなれる

細川さん:

「総合工学プログラム」では、1・2年次にいろいろな学科の授業をとれるので、多くの先生と知り合うことができます。どの先生も気さくで、親身になって教えてくださるので、たくさんの先生と仲良くなれました。

松澤教授:

そうですね。ここは先生も学生も仲が良くて、明るい雰囲気がありますね。

細川さん:

いろんな学科にたくさんの友だちができるから、さまざまな夢や目標を持った友だちと話ができ、多くの刺激を受けることができました。まだ将来の目標が見つかっていない人にとっても、ここは最高の場所だと思います。

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